愛に生きる。

「どうせ誰も助けてくれない」という心理

こんにちは。

心理カウンセラーのみらいです。

 

「どうせ誰も助けてくれない」

わたしは心の中でずっと、この思いを抱えながら生きてきました。

 

何かきっかけがあると、

「どうせ誰も助けてくれない」

「みんな敵なんだ」

そんな思いが溢れ出してきて、周囲に心を開けなくなり、相談することもできず、むしろ敵意まで抱くようにもなり、勝手に自分から孤立していくという経験が今までにも何度かありました。

 

そんな状況になる度に、いつもしんどくて、ずっと孤独で、「どうにかしたい」「どうしていつもこうなってしまうんだろう」と、ずっと悩んでいました。

 

今日は、わたしが慢性的に抱いてきたそんな思いについて、お話ししていこうと思います。

 

思い返してみると、わたしは学生の頃からこの思いを感じていたように思います。

 

自分のコミュニティーにいる人たちに対して、

何か問題がおきたり、ネガティブな感情がわきあがってきたりすると

「どうせ、誰も助けてくれない」

「どうせ、みんな都合が悪くなったら手のひら返して裏切るんだ」

「どうせ、みんな敵なんだ」

そんな思いがぶわっと溢れ出してきて、途端に周囲に心を閉ざし、誰にも助けを求めず、誰にも近寄らせず、一人で悩みや不安を抱えて過ごしていました。

 

そして、

「どうせ、誰も助けてくれないんだ」

「どうせ、みんな敵なんだ」

そんな思いを抱えているからこそ、「大丈夫?」と誰かが声をかけてくれたとしても、「大丈夫」と自らシャットアウトしてしまい、せっかく手を差し伸べてくれたとしてもその手を払いのけ、寄り添おうとしてくれた人たちからも目を反らし、背を向けることしかできませんでした。

そして、そこからさらに自ら孤立し、孤独を強めて生きました。

 

でも、自分から孤立しているはずなのに、その孤独は自分にとって、とても辛くてしんどいもので「本当はこうなりたいわけじゃないのに。」と、自ら作り出した状況に苦しむ日々が続きました。

 

本当はわたしだって、みんなに相談したり、助けを求めたりして頼りたい。

「助けて」って、言いたい。

「こんなことに困っていて、すごく悩んでいるの」って、誰かに聞いてほしい。

みんなの輪の中に入って、みんなと関わり合っていたい。

 

 

孤立なんて、したくない。

 

 

「どうせ誰も助けてくれない」

そんな思いがあることで、わたしは自分が本来築きたかった関係とは真逆の関係を築いていっていました。

そして、自分が本当に望む関係はこんなものではなかったと、心のどこかでは分かっていたからこそ、いつもその解離に苦しんでいたんだと思います。

 

だから、友人や同僚が悩みや困ったことをちゃんとまわりに相談して、みんなからのサポートを受けて、ひとつの輪の中にいる光景を目の当たりにすると、「いいなあ」「本当はわたしも、そんな関係を築きたかったのに」と嫉妬が生まれ、その輪の中に入れていない自分の存在を強く自覚してしまい、その光景から目を背けたくなる気持ちにもなりました。

 

そして、周囲の人に対して「どうせ誰も助けてくれないんだ」と思うからこそ、次第に自分の周りにいる人たちとの関係は薄れていき、より遠い場所にいる人たちとのつながりを求めるようになりました。

でも、たとえ遠くにつながりを持ったとしても、その思いは変わらずにもっているので、結局は誰にも相談はできないし、最終的にはどこにも自分の居場所を感じることができないという状況になっていました。

 

 

「誰か、助けて」

真っ暗闇の中で、必死に誰かに助けを求め、いつかどこかで誰か味方になってくれる人がでてきてくれるんじゃないかという絶望にも似た淡い期待を抱えながら、一人孤独に一生懸命走り続けている。

誰にも心を開けず、誰の手をとることもできず、自ら全てを拒絶していた自分は、そんなイメージでした。

 

自分が望む方向ではない方へと突き動かしてしまうこの思いを、わたしはどうして抱えるようになったのでしょうか。

そして、どうしてわたしは今でも、その思いを抱え続けているのでしょうか。

 

いつから周りに助けを求めなくなったのかを思い返してみると、小学生の頃のことを思い出しました。

 

わたしは小学生の頃にいじめにあったことがあります。

もしかしたら、周りを信頼しなくなったのは、この頃からだったのかもしれないなと思いました。

 

自分がいじめを受けたこと自体については、その後何年もかけて向き合って癒してきたので、自分の人生の一部として消化できた感じがありました。

 

ですが、今わたしが感じている「どうせ誰も助けてくれない」という思いを通して、あの時のわたしが取り残してきた絶望感があったことにも気がつきました。

 

それは、当時、自分の身近にいた人たちに対する思いでした。

 

直接は関係ないのに、それまで仲良くしていた人たちが、ある日突然、その場の雰囲気や流れにのっていじめ側にまわっていくのを目の当たりにしたことがありました。

また、いじめには加担していない人たちも、関わりたくないと、見て見ぬふりをしたり、急にスッとわたしから離れていく空気感を身を持って感じていました。

急に自分の周りからスーッと人がいなくなっていくような、一人ポツンと真ん中に取り残されたような、そんな気分でした。

 

それまで普通に話していたのに、今は誰も目を合わせてくれないし、誰も関わらないようにしている。同調して加担する人もいるし、誰も助けてくれない。

 

わたしの中にあったのは、その時感じた周囲への絶望感だったんだと思います。

 

当時のわたしが感じたのは、

どうせ、誰も助けてはくれない

どうせ、周りは裏切っていなくなる

都合が悪くなると手のひら返して逃げていくんだ

どうせ、みんな敵なんだ

そんな感情だったんだと思います。

 

 

そして、その時の感情がずっと未消化で心の奥深くにあり続けるからこそ、今までもずっと周囲に対してそう思っていましたし、その思いを増強させるような出来事も何度かありました。

 

わたしの中で解決していたと思っていた過去の出来事の側面に、まだ取り残していた大きな感情があったことに気づいた瞬間でした。

 

 

過去の出来事で感じた感情は、その全てを消化したり癒しきる必要はないと思っています。

 

そのとき必死に生き抜いてきたからこそ感じた感情であり、逆にそれがあったからこそ生き抜いてこられた側面もあると思うからです。

また、そのときの経験や感情があったからこそ見えてくるものがあったり、その人の "今" を間違いなく形作っているものでもあるからこそ、その人にとって、とても大切な感情でもあると思うからです。

 

だからこそ、そこにどんな感情があったとしても、その人にとって大きな問題にならずに過ごせているのであれば、積極的に見にいって癒したり消化したりしなくていいんだと思いますし、少なくとも自分にとって今はその時期ではないんだと思います。

 

わたし自身も「どうせ誰も助けてくれない」という思いを長年抱えて生きてきましたが、不都合を感じたとしてもその都度なんとか乗り越えてこられましたし、「もういい加減どうにかしたい」「自分を変えたい」という気持ちにまでは至りませんでした。

 

でも、いろいろなことを経て過ごしていくうちに、自分の生きたい生き方や在りたい在り方がわかってきて、だんだんとその思いを抱えている自分が苦しくなってきて、「もう変わりたい」「もうこんな思いを抱えて生きていたくない」と強く感じるようになりました。

 

だからこそ、今、もう一度自分の過去に向き合う勇気を持つことができたんだと思いますし、わたしにとっては 「今」がその時期なんだと思います。

 

そして、どんな感情であれ、人が抱き続ける感情には何かしらの理由があると思っています。

 

そして、そこにはきっと、自分を苦しめるためではなく、自分を守るためにその感情を抱き続けることを選択し続けてきたのではないかと思います。

 

わたし自身、どれだけ孤独を感じて辛くても、その感情を手放さずに持ち続けてきた理由がありました。

 

それは、「どうせ誰も助けてくれないんだ」という思いを抱き続けることで、あの時の自分がそれ以上傷つかなくていいようにしてきたんだと思います。

そうやって、自分自身をずっと守ってきたんだと思いました。

 

だからこそ、その感情を持つようになった自分や、今まで持ち続けてきた自分を責めるのではなく、理解してあげることができるような気がします。

 

そんな経験をしたのなら、そう感じてしまうのも仕方ないよな。今まで守ってきてくれてありがとう。と、今まで頑張ってきた自分を労ってあげたい気持ちです。

 

これからまた、あの時の思いを認め、許し、受け入れていこうと思います。

 

そして、もうそう思わなくて良いんだと、自分の中に腑に落としていけたらと思っています。

そして、その先にはきっと、その思いを手放せた自分が待っているのだと思います。

 

手放せた先の自分はきっと、

まわりを信頼できて、まわりに助けを求めることができるようになっているのだと思います。そして、まわりからも信頼されて、頼られるようにもなっているかもしれません。

そして、そこにいるのはもう、輪の外から孤独に見つめている自分ではなく、輪の中にいて安心して明るく楽しそうな自分なんだと思います。

 

これから向き合っていく自分自身と、今も向き合い続けている方々へのエールになればと思い、書きました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

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