愛に生きる。

愛の物語

こんばんは。

心理カウンセラーとして勉強中のみらいです。

 

今日は、根本さんがお弟子講座の度に伝えてくれている「問題の奥にある愛を見る」ということについて。

今わたしが感じていることを綴っていこうと思います。

 

前回のブログでも少し触れましたが、

わたしの父は、能力も高く、仕事にも家族にも恵まれている人でした。でも、その裏にはものすごく大きな孤独と罪悪感、無価値感を抱えながら、誰かに愛されたいと渇望しながらも誰にも愛させず、誰にも心を許せないような人でした。

 

そして、子供の頃のわたしは、心のどこかでそんな父をずっと助けたいと思っていたんだと思います。

 

そうだったのかもしれないと気づき始めたのは、自分の中にある父への感情を感じ切って、父を理解し、許すことができたときでした。

 

父には父の事情があったんだと、仕方なかったのかもしれないと思えたとき、

今度は、その時の父の孤独や罪悪感、無価値感にどうして自分は気付いてあげられなかったんだろうという気持ちが湧いてきました。

 

父は本当の気持ちを誰にも打ち明けられず、ずっと孤独だったんじゃないだろうか。

ずっと表面的なところだけを見て、父の奥深くにある孤独には誰も目を向けてなかったんじゃないか。

 

子供の頃のわたしは父をちゃんと見て理解してあげられなかった、助けてあげられなかったんだという気持ちがわいてきて、だからこそずっと、自分の心の奥には「助けたかった」と言う気持ちがあったんじゃないかと思います。

 

だからこそ、私は父親と同じように孤独や罪悪感、無価値感を抱えこみ、同じような道を進み、同じような経験をして、そして父のような人を助けようとしてきたんだと思います。

 

わたしの人生に大きな影響を与えた出会いはいくつもありますが、「どうして自分は幸せになれる人を選べないんだろう」とすごく苦しい思いをした人が二人いました。

 

一人目は、わたしが心理学の世界を知って、他人軸から自分軸へ大きく変わるきっかけをくれた方でした。

またどこかで書きたいなと思っていますが、そんな、自分の人生のターニングポイントを作ってくれた方でした。

当時のわたしにとっては相当時間がかかりましたが、彼に対する様々な感情を感じるだけ感じきり、どこかでふと抜けだせたタイミングがあって、今ではその人に対する愛情と、幸せになってほしいという想いと、あなたなら大丈夫という気持ちが残っています。

 

二人目についても、その方とお別れした後は感情を感じられるだけ感じました。そして、だんだんと思い出さなくなっていっていました。

でも、最近になってまたふつふつと、なんと表現したらいいかわからない思いがでてくるようになりました。それが執着なのか、欲なのか、自分でもなんなのかわからず、彼に対してどんな感情が残ってるのかもう一度自分の気持ちを見てみようと思い、手放しワークを始めました。

 

もう一度自分の気持ちを見つめ直してノートに書き出した時、

「こうしてほしかった」「本当は辛かった」「本当はさみしかった」

最初はそんな思いがでてきましたが、そのさらに奥を見にいった時、

「本当は助けたかった」

という思いがあるのを感じました。

 

彼を助けたかった

彼の孤独を癒してあげたかった

彼の罪悪感を抱きしめてあげたかった

どんな彼でも大丈夫だよと、認めてあげたかった

 

いろんな形の「助けてあげたかった」という気持ちが出てきました。

 

そして、今挙げたこの二人は、もれなく父のような人でした。

一見羨ましいほどの才能と実力がある裏側に、強烈なほどの孤独や罪悪感、無価値感をもっているような人でした。愛されたいと願いつつ、愛されることも愛することも怖くて、誰にも心を見せられない人でした。

そしてわたしは、彼らのそのさらに奥にある大きな愛の存在を見て、そんなところに純粋さや美しさを感じて惹かれていきました。

そんな彼らの傷ついた心を助けてあげたいと、孤独を癒してあげたいと、ずっと心のどこかで感じていました。

父を助けたかったように、彼らを助けたかったんだと思います。

 

これはいわゆる「助けたい症候群」だったのかもしれないと、最近になって思うようになりました。

 

「助けたい症候群」についてよく知らない私は、ネットで調べながら、どうしたらこのパターンから抜けられるのか考えていました。

 

そんなとき「問題の奥深くにある愛をみる」という言葉が心のどこかにあったわたしは、

「この奥にある愛はなんだろうか」

ふと、そう思って立ち止まりました。

 

この奥にある愛と才能を見たらどうなるのか。

 

 

そう思ってみてみると、わたしの中にはとてもとても大きな愛がありました。

父に対する愛、彼に対する愛

自分のことを差し置いてでも助けたいという情熱

幸せになってほしいという願い

そこには相手に対する大きな大きな愛情がありました。

 

そんな中で、またわたしは彼への気持ちをノートに書き出しました。

 

今度は、

「心から、助けたかった」

そんな気持ちの後に、

「それくらい、あなたの幸せを願っていました」

「それくらい、あなたのことが大好きでした」

「それくらい、あなたのことを愛していました」

そんな気持ちが溢れてきました。

 

久しぶりに、彼のことを心から愛しいと思いました。

彼に対して、今までよりもずっとずっと深い愛情を感じました。

そして、初めて、彼とのつながりを感じました。そして、それはきっと、彼を通してそれまで人知れず頑張ってきた自分自身とのつながりだったのかもしれません。

 

問題を「問題」としてだけ捉えてしまうと、それはわたしにとっては「なくしたいもの」「消したいもの」となってしまって、苦しいものになっていました。

 

この数年間、自分の問題を見つけるたびに「まだあったのか」と気持ちが落ち込み、苦痛を感じていました。そして、「これはなくなることはないんだな」ということを実感すればするほど、じゃあ自分にはずっと ”問題” がついてくるじゃないかと、苦しくなってしまい、それが自分が燃え尽きてしまった原因の一つでもありました。

 

自分を癒すはずの過程が、いつしか自分にとっては苦痛で疲れさせるものになっていました。

 

でも、上で書いたような経験を通して問題のその奥にある愛を見にいった時、そこには自分の中にある大きな愛と才能を垣間見たような気がしました。

 

そして、その大きな愛と才能でもう一度問題と向き合った時、そこにあったのは今まで感じるよりもずっと大きく深い愛情で、そしてずっと感じたかった相手や、自分自身とのつながりのような気がしました。

 

今まで問題を問題としてしか見られなかったわたしが、問題の奥にある愛を見ていきたいと強く願うのには、理由があります。

 

それは、わたしが小さい頃からずっと追い求め渇望してきたものが「真実の愛」というものだったからです。

 

小学生の頃から、わたしはなぜかずっと「真実の愛」を知りたいと、それを感じてみたいと強く願い続けていました。

 

でも、自分自身の経験を通して、そんなものはこの世に存在しないんじゃないかと、いつしか思うようになりました。

 

自分が求めている愛はどこかに存在するはずだと、いつかそれがわかる日が来るはずだと、ずっと願い続けてきた私が、いろんな経験を通して辛い思いや悲しい思いから逃れられず飲み込まれていく中で、

「もしかしたら、そんなものはないのかもしれない」

そう感じたとき、人生に大きな喪失感、失望を感じました。

 

その当時は自分の中に愛があるとも思えず、だからこそどこにも愛を見ることができませんでした。

 

そして、そこに喪失感を感じるほど、わたしにとっては「愛」というものが大切で、重要なものだということに気がつきました。

それは、自分が生きていくための軸のようなものでした。

 

だからこそ、そんなわたしが、

「その奥にある愛を見にいくんだよ」

そう教えてもらった時、涙がでるほど嬉しかった記憶があります。

 

自分がずっと求めていた道が、自分がずっと生きたかった道がここにあったんだと、指し示してもらえたような気がしました。

ようやくまた、自分が求めていた道を歩いていくことができると、そして、自分はこの道を歩いていきたいんだと、強く感じました。

 

今まで問題探しばかりしていたわたしに、温かい光が差し込んだような気分でした。

 

「問題の奥深くにある愛を探しにいく」

 

わたしはその視点を持ち始めたばかりで、まだどこに愛があるのか、どんな愛があるのか、見出せずわからないこともたくさんあります。

 

でも、自分が歩みたいと思えた道だからこそ、何度でもここに立ち返って愛を見つけにいきたいと思いました。

 

そして、今の自分の問題についても、何度も何度も、その奥にある愛をみていこうと思います。

その先に何があるのか、何を感じるのか、今のわたしにはまだわかりません。

 

でも、そこに自分の望んでいたものがあるような気もしています。

 

わたしの経験を通して、問題の奥にある愛を見つけていった先にあるものをお伝えしていきたいですし、

そして将来、クライアントさんが抱える問題にも、その奥深くにある愛を一緒に探しにいけるようになりたいとも思いました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

写真は、大好きな同期の方々がくれた、素敵なクリスマスプレゼントです🎁

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